【とつとつメモ】7~とつとつダンスpart2 愛のレッスン~

Posted by on 11月 29, 2014 in Staff Blog, とつとつダンス part.2 愛のレッスン | 【とつとつメモ】7~とつとつダンスpart2 愛のレッスン~ はコメントを受け付けていません。

【とつとつメモ】7~とつとつダンスpart2 愛のレッスン~

東京公演初日無事に終了しました。
ご来場の皆様ありがとうございました。
アフタートークゲストの西村ユミさん(看護師・看護学研究者)も興味深い話しばかり。
演者と観客の関係の話は舞台演出の面の話ともリンクしていました。

さて、東京公演2日目は本日11月29日(15時~@アサヒアートスクエア)です。
まだ若干当日券がございます。
まずは電話08024110790(torindo事務局)までお問合せください。


東京公演3日目(11月30日15時~@アサヒアートスクエア)、仙台公演(@仙台メディアテーク)のご予約をお済みでない方は、
以下の予約フォーム、電話からご予約できます。
前売り料金でご来場いただけます!!

▶▶▶予約取扱中です!!

 インターネット予約フォーム(当日精算の場合)はコチラから
 カンフェティ チケットオンライン(事前精算の場合)はコチラ→東京公演仙台公演(大阪公演は終了しました!!)
  ※電話でのご予約は08024110790(torindo事務局)まで

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【とつとつメモ】7~久保田テツの仕事


ダンス公演『とつとつダンスpart2 愛のレッスン』(以下、『愛のレッスン』)は、「part2」と銘うっていますが、
別に2010年の『とつとつダンス』、つまりpart1を観ていなければならないということではありません。
お問合せがあったので、念のため。

「part2」という言い方をしているのには、
2つの理由があります。

ひとつは、日本の片隅の舞鶴のそのまた片隅の特別養護老人ホームで産声を上げた『とつとつダンス』という舞台作品は、「シリーズとつとつ」という活動を産み出し、いまだにとつとつとした「ダンス」を踊り続けているということ。

もうひとつは、サブタイトル『愛のレッスン』をわざわざつけたことでおわかりかもしれませんが、part1の流れを組みながらまったく位相の違う作品であるということ。より広く深く難しい普遍的な問題にアクセスしようとしています。


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確かに砂連尾理が踊るし、伊達伸明がウクレレを弾きます。
でも、具体的に舞台にあがる出演者は違う人です。
グレイスヴィルまいづる入居者の岡田邦子さんも以前は出演されていませんでした。
岡田さんも5年続けて来る中で増えてきた仲間の一人です。
(岡田さんについてはまたいずれ書きます)

それは西川勝さんもそうですね。
part1にはいなかったとつとつとした「ダンス」を踊る仲間です。

そしてpart2の重要な特徴をあげるならば、久保田テツさんの映像です。

久保田テツさん

久保田テツさん

3本の予告編映像をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

とつとつダンスpart2.[愛のレッスン]予告篇1

とつとつダンスpart2.[愛のレッスン]予告篇2

とつとつダンス part2-愛のレッスン/巡回公演予告

すべて久保田さんの映像作品です。

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『愛のレッスン』には映像だけのシーンが数多くあります。
ネタバレになりそうなので、詳しく書けないのですが、
予告編2でも出ている巨大砂連尾さんと巨大岡田さんが街中で踊る映像や、
(よくみると、砂連尾さんの足元に土煙が!!芸が細かい!!)

砂連尾さんと岡田さんin豊中

『愛のレッスン』舞鶴公演

砂連尾さんと岡田さんが踊る横に現れる幽霊のような二人の姿。

舞鶴公演

『愛のレッスン』舞鶴公演

そして、『愛のレッスン』の母体となった「シリーズとつとつ」の舞台である特別養護老人ホーム グレイスヴィルの映像。
このシーンには前回のpart1の映像も併せて流されています。

グレイスヴィルまいづるからみえる冬の景色@舞鶴公演

グレイスヴィルまいづるからみえる冬の景色@舞鶴公演

これらも含め、すべての映像効果が久保田さんによるものです。

僕が思うに、久保田さんの映像には対象そのものに肉薄する強度があります。
思いもよらない角度からの映像(記録映像も撮られますが)。
今回の場合はドキュメンタリーやフィクションとも違う、
一見抽象的にみえるところを迂回するからこその強度です。

原作ありの映画の場合、
重要なのは、小説なり漫画なり、その作品のテーマをしっかりつかんで、
監督なりの解釈を咀嚼してみせることです。

原作のままでは、作品の肝の部分は伝わらない。
そこにこそ映像化する意味があります。
だって、そうでなければ映像化する必要ないですよね。
原作を読めばいい。

久保田さんの映像はその部分を正確に捉えています。
安易な物語にならないよう、注意深く、細心の注意を払って、
映像でしかできない表現を探り続けています。


実際に舞台を創っていく際に、
久保田さんの苦悩はなかなかのものです。
映像はたくさんある。それこそ公演が決まる前からグレイスに来て撮影してくれていました。
その中で『愛のレッスン』に合わせてどれを取捨選択するか。
どう加工して「愛のレッスン」という「いまだ・ない」ものに肉薄するのか。

『愛のレッスン』はダンスの文脈からずれ、福祉の文脈からもずれ、アートの文脈からもずれているように思います。
ほんとはダンス公演ですらないのかもしれません。だからこそ、全体でこれまでにないまったく新しい表現になる。
おおげさにいえば、名付けられるのをまっている表現なのかもしれません。

久保田さんの映像がそんな実験的な表現を可能にしています。

舞鶴、大阪、そして昨日の東京公演初日と、
映像も大きく変ってきています。ちょこちょこした変化は言わずもがなです。
ぜひ、ご来場になって、映像にも注目してもらいたいと思います。

久保田テツの映像は間違いなく、「『愛のレッスン』のかたち」のひとつなのです。

舞鶴公演

舞鶴公演



torindo豊平 2014.11.28





 

 

 

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