【レポート】とつとつダンスワークショップ20140711

Posted by on 7月 23, 2014 in Staff Blog, まいづるRB, 老人ホームで学ぶ、シリーズとつとつ | 【レポート】とつとつダンスワークショップ20140711 はコメントを受け付けていません。

【レポート】とつとつダンスワークショップ20140711

【レポート】とつとつダンスワークショップ20140711

砂連尾理と西川勝の身体と哲学の対話形式のダンスワークショップ。
西川さんが砂連尾さんのやってることを説明しているわけではありません。
かみ合っているようでかみ合っていない。けどかみ合っている。
達人2人によるコミュニケーションのレッスン(?)です。


日時:2014年7月11日(金)15:00~16:30
講師:砂連尾理(ダンサー・振付家)
   西川勝(臨床哲学者・看護師)
参加者:6名
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今回も奇想天外。いったいこれはダンスなのか???
身体における表現すべてがダンスならば確かにダンス。
さていったい何をしたのでしょうか?

今回も順番にどんな動きを行ってきたか、
追っかけてみようと思います。


1.砂連尾理

砂連尾さんの指示はこんな感じでした。
「舞踏のレッスンにもありますが、床に寝ころんだ状態から5分かけて起き上って、
もう一度5分かけて寝てください。ずっと動き続けてくださいね」。

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2.西川勝

ワークのタイトル付けから。
とつとつでの西川さんは割とタイトル付けからはじまることが多いです。
今回、参加者から出たタイトルは「寝たり起きたり」「じっくりコース」「寝るのはむずかしい」などなど。

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ワークの名前つけろって言われると状況描写というか内容描写になりがちです。
西川さん曰く「論文のタイトルとは『最小の抄録』であるべき」という考えが世にはあるらしいです(抄録とは要約のことだと思えば!!)。割とみんな動きの説明(ワークの抄録)をしたくなるということかもしれません。
シンボリックなタイトル、つまり詩や小説や絵画みたいなタイトルはなかなか思いつきません。

 

 

考えてみると、名付けというのはなかなか興味深いものです。
人の名称や土地の名前では名づけ方は大きく違います。
地名は伝説や歴史など、由来がある程度明確にあるケースが多く、
人名には希望や願望が込められていることが多い、と西川さん。


続いて、ワークの感想。
面白かったのは、人によって自分の体の捉え方が違うということ。
「起きるときは動作を分割しやすいけど、寝るときは分割しにくい」とか、
「ゆっくり起きるのはむずかしいけど、寝るときは楽にできる」とか。
一見違う意見に感じますが、「動くぞっ」っていう意思が強いか弱いかという意味では両者の感想は同じです。
説明の言葉が理論優先の人と感覚優先の人で違いますね。

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他には「5分間ごろごろしていればよいかと思った」という人も。
確かに間違っていません(笑)!!!
しかも舞踏(ぶとう)も「武闘」と思っていたり。

言葉って不思議です。
「5分」って頭につけられると、普段自分が何気なく行っている動作について考えなければいけなくなったり。
名付けから始まって、そんなことを思わせられました!!

 

 

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3、砂連尾理

参加者全員が車座に座って、話題提供者と話題を決めます。
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そして…
「息を吸いながら話し合いしてみましょう」と砂連尾さん。

息を吸いながら!????
普通、人は息を吐きながら発声するわけですが、
それを転倒させるわけです。

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話題は「初デートのときの恥ずかしい体験」でした。
話題豊富な参加者たちですが、
息を吸いながらのトークはなかなか難しい。

「っあーっのっーとっきっーミットーッソスーっが」
言葉だけではまったく何をいってるかわからない上に、
自分が質問することも容易ではありません。
いつもおしゃべりな人がやっと吐いた言葉が
「っーなるーっほど」になったり。
ちょっと過呼吸みたいな感じですね。

 


終始みんなニヤニヤ。
終わった後、参加者全員大爆笑でした。

ちなみに僕は笑い過ぎてほとんど会話に参加できない始末。
笑いながらでは、息を吸いながら話せないのです!!


4、西川勝

まずはワークのタイトル付けから。
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「妖怪会議」
「地獄コミュニケーション」
「過呼吸対話」
「窒息地獄」
「吸いこんでスピーク」。







先ほどの西川さんのパートを受けて、小説風、絵画風なリリカルなタイトルも付けてたり。
「裏声で語れ恋の話」
「君よ笑うな、俺は本気だ!」
「自分に向かって話すワーク」
「思い出吸いこんでしゃべったよ初体験」。
これも意外と面白い。


続いてはワークの感想。

「なかなか会話に参戦できなかった。一人でずっと練習してから参戦した」「むつかしかったので、人の様子をみて」
「声帯がつらい」、「たどたどしかったけど、みんなかわいくなった」などなど。

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しかし、なぜ人類は発声を吸気ではなく呼気に合わせたのでしょうか?
息を吸っての発声は、サルの鳴き声に近い気もしますし、鳥の鳴き声に近い気もします。
人間の赤ちゃんも息吸って泣いているときがあります。
そう考えていくと、呼気で発声する人間の形態は、必ずしも生物界におけるスタンダードではないかもしれません。
人間は喉(のど)で発した音を口腔内でさらにコントロールして、言語に必要な多彩な音を出します。
もしかしたら、吸気ではなく呼気に発声が変ったときから、人類は言語への手掛かりをつかんだのかも…なんて。
妄想を膨らますのは楽しいですね。

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ともあれ、たどたどしく話すことはかわいい。
息を吸いながら喧嘩してみると、世界が平和になるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ちなみに砂連尾さんは「最近の人は「邪気を吐きすぎ」」と思って、
こんなワークを思いついたそうです。
ほんとによくこんなこと思いつきますねえ。
不思議な人です。

【オマケ】
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不思議な二人...

 

 

 

 

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この日は美術研究・メディア研究/映像作家の
細谷修平さんも取材でいらしていたのでした。

 

 

 





torindo 豊平

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